妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると、胎児が「先天性風疹症候群」になる確率は妊娠初期ほど高率で、妊娠1カ月で50%以上、2カ月で35%、3カ月で18%、4カ月で8%程度で、妊娠5カ月までは起こり得るとされています。ですから、5ヶ月を過ぎるとおそらく大丈夫だと思います。
5ヶ月がボーダーラインと言われていますので19週までは用心された方がよいと思います。妊娠中は生ワクチンは接種できませんので、確実な予防方法はありません。風疹ウイルスに感染した者の鼻やのどからの分泌物の中に風疹ウイルスが含まれますので、この鼻やのどからの分泌物が付着したものに触れないことが大切です。自分の鼻や口に触れる前後にはよく手を洗うことを習慣付けておくことが特に大切です。人ごみに出て行かない、できれば同居の人にもウイルスをできるだけ持ち込まないことが望ましいと思われます。
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